海漕泊☆野空

シーカヤックやキャンプ、登山などのアウトドア活動の記録や楽しみ方を紹介していくサイトです。

シーカヤックで沈(転覆)した後の再乗艇を考える

シーカヤックの場合、沈脱(転覆してカヤックのコックピットから脱出すること)すると間違いなく必要になるのは、足のつかない場所での再乗艇(もう一度カヤックに乗り込むこと)のスキルです。これは、川と違って、海や湖ではすぐに岸にあがって再乗艇するという事ができない場面がほとんどであるからです。

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転覆

沈脱した後の再乗艇には、様々な方法があります。

複数人でツーリングしている時ならば、仲間にレスキューしてもらう方法が良いでしょう。(グループレスキュー)

運悪く、ソロで沖に出ていた場合は、自力で再乗艇をする必要があります。この場合は、以下の方法が考えられるでしょう。

それぞれの方法について検討してみましょう。

道具を使わず、自力で這い上がる。

シーカヤックの側面から、勢いをつけて水面から飛び出し、そのままカヤックに乗り込みます。この方法は、海面が穏やかで波も無く、安定度の高いカヤックであれば、なんとか這い上がることができるかもしれません。お腹が出ていると非常に難易度が上がります。

カヤックの後部から馬乗りになって這い上がる。

カヤックの後部から、これも勢いをつけてカヤックに馬乗りになって這い上がります。この方法も運動神経と訓練が必要で、成功率は場合によると思われます。緊張感のある状況で試すには、どうかと思います。

リ・エントリーロール。

リ・エントリーロールは、ロールが出来て、なおかつ、水の入った不安定なカヤックでもロールが出来るほどの技術が必要です。また、ロールが成功したとしても、水の入った状態のカヤックは不安定ですから、荒れた状況ではすぐにまた転覆してしまうかも知れません。

パドルフロートを用いたアウトリガー式再乗艇

パドルフロートを用いた再乗艇は、練習をすれば誰でも出来るようになるお勧めの再乗艇の方法です。しかし、パドルフロートの浮力が、体重と艇の形状にマッチしたものでなければ、再乗艇は極端に難しくなります。現に私は体重が90キロあり、フォームタイプのパドルフロートでは、静水で何度も練習したけれど再乗艇することが出来ませんでした。

パドルフロートを用いたリ・エントリーロール。

最後に、パドルフロートを用いた、リ・エントリーロールです。これはある程度のパドリングスキルを持ったパドラーであれば、練習をしておけば、確実性の高い再乗艇となるそうです。ロールに成功した後も、パドルフロートの付いたパドルで船を安定させておいて排水をすることも可能でしょう。

ソロでの再乗艇まとめ

上記に紹介した方法は、どれも練習が必要で、ある日、沈脱をして、いきなり成功する方法は無いでしょう。偶然うまく出来た、とか、元々素晴らしい運動神経を持ち合わせていた、という特殊な場合もあるかも知れませんが。

また、沈脱して再乗艇をするのには、想像以上に体力を消耗します。一度、再乗艇をした直後では、体力が回復せずに、次はうまくいかないという事もあるのです。何度も練習をして、再乗艇はこんなにも体力を消耗するものなんだと、自覚しておいた方が良いでしょう。

再乗艇が成功した後は?

再乗艇が成功した後もパドリングを続行するためには、もう一つ考えなくてはならない事があります。そもそも、どうして沈脱をしたのか?という事です。
海面が穏やかなときに、単なるミスでたまたま沈(転覆)したのか? 自分のパドリングスキルが海況に対応できなくて沈したのか?この違いは大きい。

自分のパドリングスキルが海況に対応できてない場合は、再乗艇がうまくいったとしても、またすぐに沈する事になってしまうでしょう。 そのままパドリングをつづけるか、もう一度沈しないような対策をするか、決定しなければなりません。 パドリングを続ける場合は、再び沈してしまわないように、その海況から早急に抜け出すか、カヤックを安定させる必要があります。

心配のある場合は、シーウィングという、空気で膨らませてカヤックを安定させる道具もあります。そういった装備をするのも安全対策となるでしょう。

危険な海況から離れる事もできず、もう復帰できなくなってしまった場合は、次は118などの第三者による助けが必要になるでしょう。その時に必要なものは、防水パックに入れた携帯電話や、日本版のplbです。

シーカヤックでの悲しい事故がたびたび起きていますが、海上保安庁の方の話によりますと、携帯電話を身につけていなかった とか、防水の携帯電話でも水没していたという話を耳にします。防水携帯電話でも必ず防水パックに入れて身につけておきましょう。

最後に、シーカヤックで海や湖に出る前に、一度でも沈脱と再乗艇の練習をする事をお勧めすします。また、ベテランであっても、パドルフロートの携行は必須だと思います。

以上、「シーカヤックで沈(転覆)した後の再乗艇を考える」でした。

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キング・オブ・ペイン:山や海なら恐怖の荒行。

先日、尿路結石で痛い思いをしました。痛みの王様と呼ばれるこの発作の痛みは尋常ではありません。アウトドアをエンジョイしている私たちですが、もしも、フィールドでこのような痛みに襲われたらどうしたらいいのでしょうか。

1年前の激痛

1年前の12月に尿路結石を経験した。ちょうどその頃に一か月ほど激しい下痢に悩まされ、体重が激減していた時期だった。朝、出かけたが途中で何やら左の脇腹に違和感があり、少し痛いような感覚があったので、自宅に戻り休憩することにした。

ところがしばらくすると、左脇腹に差し込むような激しい痛みが走り出した。その痛みはどんどんどんどん大きくなって、しまいにはのたうちまわり、痛い!痛い!と、 大人が半泣きになって叫ぶほどの痛みになった。あまりの痛がりように、家人も怖くなったようで、救急車で病院に運んでもらいました。

病院に到着してレントゲンや CT を撮ると、膀胱のちょっと手前辺りの尿路に結石がはっきりと写っていました。医者によるとその激しい痛みとレントゲンの結果から尿路結石に間違いありませんと診断され、痛み止めの座薬をもらって痛みを和らげてもらうことになりました。膀胱の手前まで落ちてきていたので、そのまま病院で石が落ちきるまで待ちました。

石が落ち切ってしまえば痛みも嘘のように消え去ります。 さて、 CT の結果には膀胱の近くまで追って来た石とは別に、反対側の腎臓にもう一つ小さな石が映っていました。この石もいずれは落ちてくることになります。医者には対策として少し多めに痛み止めを出してもらいました。

悪夢リターン

それから1年以上経った昨日、肝臓の奥あたりがじくじくと痛み始めました。しばらくすると、そう、昨年私を襲ったあの激痛がやってきたのです。もう鬼のように痛いです。先の尖った杭を突き刺され、そのままぐりぐりぐりぐりとねじ込まれるような痛さといえばいいのでしょうか、もうほとんど身動きできません。そばにいた子供に痛み止めを出してもらって飲みましたが、すぐには到底治りません。 痛みの王様と言われるのは納得がいく、恐ろしい痛さです。あまりの痛みに失神してしまう人もいるらしいです。しばらくすると薬が効いてきて痛みが減ってきましたが、動く気力もなくなりそのまま寝てしまいました。すると3時間ぐらいしてまたあの恐ろしい痛みがやってきました。今度はまた痛み止めを飲んで、先ほどネットで調べた方法で対処します。水を大量に飲んで、ジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!まあそれが聞いたのかどうかわかりませんが、1時間ほどで痛む箇所が下の方に、膀胱の近くの方に移っていきました。 その後数時間にわたって、下腹部に違和感を感じたまま休日を過ごすことになりました。夜になってトイレに行くと、ポロリと黒い米粒ほどの石が出てきました。これが一年前から右の膀胱にあったやつなんだろう。やれやれ、これでやっと安心することができました。自分の場合は短時間でここまでできましたが、長い場合は2週間とか苦しむ人もいるらしいです。

山や海で発作が起きたら

さて、1年の間を置いてこのような恐ろしい痛みに襲われたわけですが、二回とも自宅での発作だったことが、自分にとっては不幸中の幸いでした。これがもし、カヤックで沖に出ていた時だったり、山登りをしていた時だったりしたらと考えるとゾッとします。もしやと思ってネットで調べたら、山頂でこの激痛に襲われた人がいたようです。死に至るような病気ではないとは思いますが、この痛みを我慢して山を下ったり、カヤックを漕ぐと思ったら、とんでもなく辛い荒行になると思います。

予防・フィールドでの対策

wikiで調べると、日本人の男性約11人に1人、女性26人に1人が一生に一度は尿路結石に悩まされるのだそうです。つまり、意外と多いのです。

予防としては、以下のとおり

  • 水分を多くとる
  • 肥満防止
  • 食生活改善

そして、水分は一日2リットル以上だと。そんなに飲めるか!?

自分たちのように、アウトドアを楽しむためにフィールドに出る際には、やはり「痛み止め持参」ですね。最低でもロキソニンは持ったほうがよさそう。尿路結石に限らず、突然の頭痛などの痛みにも使えますしね。私の場合は赤い救急袋に痛み止めを持ち歩くようにしています。しかし、ロードバイクで出かけるときはどうすんだ?? それとは別に、予防として泌尿器科で定期的に石の有無を検査してもらったほうが良さそうだ。

おまけ:こちらに詳しいレポートをされている方がいらっしゃいました。いや、まさにこんな感じ!! http://bbg-mountain.com/2017/12/04/rock-outing/

カヤッキングの安全対策用品

カヤッカーのほとんどは、PFDを着用していると思います。でも、その他の安全対策となるとぐっと少なくなるのでは無いでしょうか。 もちろん、安全への関心が薄いわけでは無いと思いますし、経験や漕ぐ場所、漕ぐ距離によっても装備は変わってくるでしょう。

ところで、先日 JSCA 主催「事故に学ぶリスクマネジメント」に参加してきました。そのときに、海上保安庁の方が色々な質問に答えてくださり、中には「遭難者が救助されるときに合ったら良いもの」という質問がありました。その回答としては

  1. リフレクター レーダーを装備した船で捜索するので、リフレクターがあればレーダーに発見されるかも知れない。
  2. フロート 救助に向かう場合、天候が良くない場合にカヤックや人の頭は発見しづらいので、フロートがあれば波間でも目視で発見しやすくなる。

でした。言われてみればなるほどですね。そんな話を思い出して、安全、遭難時対策として思いつくものをメモしてみました。

フラッグ

カヤックが海上にあるとき、波間にうかぶカヤックは他の船舶からは非常に確認しづらいのはご承知の通りです。個人的な感覚ですが10人に一人はデッキにフラッグを立てられている人がいると思います。湾からでて波やうねりのある外海を漕ぐ場合はぜひとも装備したいアイテムです。

 

レーダー反射器

レーダーを装備している船舶からも、カヤックはレーダーに発見されづらい存在です。そこで、レーダー反射器を装備すると、レーダーを装備している船舶からは発見される確率が高まると思います。

四日市海上保安部考案のレーダー反射器「みえなア缶」はD.I.Y.で簡単に自作できるので装備しても良いかもネ。

作り方はこちら-->弐号機(強度UP、作り方簡単

自作が面倒くさいという方はこちらでも販売しています。↓

 

シグナルフロート

シグナルフロートは膨らませると、水面に垂直に立ち上がって自分の位置を知らせるものです。波間に浮かんでいるさかさまになったカヤックや人の頭は捜索しづらいそうです。 カヤッキングの場合のフロートは息で膨らますタイプにしましょう。レギュレーターは持っていないもんね。。

ダイマーカー

ダイマーカーは水面を着色することで自分の位置を知らせます、空からの捜索者に対して有効です。

PLB(衛星遭難信号発信機)

こちらは日本版PLBで2015年から日本の海上で利用可能となったものです。衛星に救難信号を送信するタイプなので、いくら岸から離れていても、空が見える場所であれば発信可能です。

過去記事はこちら→ 日本版PLB(衛星を利用した個人用捜索救助システム)